どちらが後悔するのだろう

日本の家族の具合がいよいよ悪いとの連絡が入りました。ビジネスクラスでも使ってなんとかして来れないかと言う人、無理だと止める人、向こうで私が来るか来ないかでもめている様子です。

実は私が3月間入院していたことは話していませんでした。話したところであちらも私のために直接的に出来ることはない。一度、観光がてらでしょうけれど一人こちらに来たいと言い出して、私の方はいろいろな手続きで難しい書類にストレスがたまりまくっていたところだったし、そんな心身ともに疲れ切って具合が悪いところにドイツ語も英語も出来ない人が来ても困ってしまう。そんな入院前の時期でした。

私になんとかして来いと言っている人は、その押しかけようとした人です。自分の考えが世界で一番正しいと思っている人で、いつも私とは喧嘩になります。日本の考えでドイツのことを言っても、しょうがないのに。今、そんな人のいる実家に10時間以上のフライトを耐えて行ける気力も体力もありません。実家に泊まらないにしても、暑さに弱くなった体で今の日本へ久しぶりに行くのは気が進みません。

数時間のフライトで行ける距離であるならまだしも、フライト以外の移動時間や待機時間を考えるとほぼ丸一日旅をすることになってしまいます。退院したばかりでやっと薬で症状が抑えられているのに、心身の大きなストレスを受ける場所に自分を置けば、こちらに帰ってこれたとしてもすぐに病院へ逆戻りだろうと思います。回復するならばそれでいいのかもしれないけれど、回復できない障害が進んでしまうのが怖い。

人の命は大事で、どんなに関係がうまく行っていなかった相手であれ、亡くなる時には敬意を払い相手を許す。そんな考え方を持っている私です。だから、本当なら会いに行くべきだと思うのです。でも、自分の体と今後を考えると無理をすべきなのか迷います。特に具合が悪化している家族は私のことはもう、覚えてもいない、いろいろなことがわからない痴呆の状態です。

過去を振り返れば、私は自分の痛みや苦しみや人生を左右されることまでも我慢して家族のために日本へ帰ったり、自分を大切にせずに傷つけられる環境に身を置いていました。そんな場所に今行くことは私自身のためにはならないとわかっています。

行っても行かなくても後悔し、傷つくのでしょう。

どうしたらいいのか、本当にわかりません。

今日も暑さでとても疲れています。日本に比べたらずっと涼しいでしょうに。